BEFORE
AFTER
こんにちは!
今回、皆様にご紹介するのは前回に引き続き
I市H様邸修繕工事
~屋根瓦ズレによる雨漏り案件~
です。
前回
「I市H様邸修繕工事 ~屋根瓦ズレによる雨漏り案件・前編~」
では、
瓦ズレ復旧及びズレ止め工事の様子をご紹介させていただきました。
ご興味のある方は是非ご覧ください。
今回皆様にご紹介するのは
「I市H様邸修繕工事 ~屋根瓦ズレによる雨漏り案件・後編~」
となります。
軒天・瓦取り合い部より小動物が侵入していることが判明したため、
侵入口塞ぎ工事を施工するになりました。
こちらを中心に、
修繕工事後半の様子を一緒に見ていきましょう!
先ずは
「小動物侵入口塞ぎ工事」
の様子です。
現場調査時に「天井裏に小動物の侵入がある」とのご相談を受けました。
実際に侵入口を調査すると、
軒天と瓦取り合い部分のわずかな隙間から侵入していることが判明しました💦
「こんなわずかは隙間から???」
と思われるかもしれませんが、
ハクビシンは、たばこの箱くらいの大きさがあれば簡単に侵入してしまうと言われています。
屋根裏に住む動物は、
人へと感染する病気を持っていることがあるため、
感染症が伝染する危険があります。
また、体や糞などにはダニやノミなどが含まれているため、
住人にアレルギー症状などの健康被害をもたらす危険性
もあります。
それだけでなく、
断熱材や木材をかじる動物もいるため、
家の強度が失われ、大変危険な状態になる
こともあります。
電気配線などが噛まれれば、
火事になるおそれ
もあります。
更に、
そのまま放置し続けると
繁殖によって個体数も増える可能性
がありますので、
発見した段階で駆除をし、
侵入口を塞ぐ修繕工事を行うことをお勧めします。
シーリングを充填しましたので、
もう侵入の心配はありません😊
ここで1つ、大切なことがあります。
それは、屋根裏に小動物が侵入しても、
許可なく一般市民が捕獲・駆除することは法律で禁止されています。
しかし、
駆除することは出来ませんが撃退することは可能です。
ですから、動物が嫌がる臭いを配置するなどして、
屋根裏から追い出して侵入経路を遮断することが大切です。
ただ、侵入経路は一つとは限りません💦
度々再発することもあるかもしれません💦💦
そしてなかなかご自身で天井裏に上がることも難しいと思いますので、
そのような時は無理をせず、
専門業者にご相談されることをお勧めします。
次に、
「下り棟修繕工事」
です。
「棟(むね)」とは、
屋根の頂点部分や、屋根の面が付き合わさった部分のことをいいます。
頂上の水平部分を
大棟(おおむね)
と呼び、
その大棟から軒に下がる稜線を
下り棟(くだりむね)
と呼びます。
この棟部分から雨水が入らないように瓦や板金などを設置しますが、
経年劣化によりズレたり破損することがあります。
今回は強風で倒れた木により、下り棟瓦が破損してしまったため、
修繕工事を行います。
「棟積み直し」とは、
棟瓦を一度取り外して再度積み直す、数ある棟工事の1つです。
一部の既存棟瓦を解体すると、内部に盛られた土が出現します。
この土は撤去しますが、瓦は再利用しますので丁寧に扱います。
次に、新たな土を用意して棟瓦を形成していきますが、
従来の盛り土よりも
耐久性や防水性に優れている黒色の南蛮漆喰
を使用していきます。
これを使用することにより、強固な土台になります。
南蛮漆喰で形成した土台に、
熨斗瓦(のしがわら)という
屋根の棟に来る雨水を表側と裏側に流すために何層にも積み重なっている瓦を戻し、
ズレがないように慎重に重ね合わせていきます。
熨斗瓦を設置し終えたら、
冠瓦(かんむりがわら)という
棟の最上部にあるかまぼこのような形をした瓦を被せます。
続いて、
大棟・下り棟の取り合い部に漆喰を詰めます。
漆喰を詰めた後、
新たな銅線で補強すれば積み直し工事の完了です。
瓦屋根の場合、
瓦自体は何十年も耐用年数がありますが、
今回ご紹介したように、
土台部分を塗り固める漆喰は定期的メンテナンスが必要
となります。
漆喰は10年ほど経過すると徐々に粘着力が低下し、
時には剥がれ落ちてくることもありますので、
メンテナンス時期の目安にしてみてください。
以上で、
I市H様邸修繕工事
~屋根瓦ズレによる雨漏り案件~
の全工程が完了しました。
今回ご依頼いただきましたH様、
施工させていただき、誠にありがとうございました。
これも何かのご縁かと思いますので、
これからも何かお困りの事がございましたら、
いつでもご連絡ください。