今回雨漏れ調査及び雨漏れ予防工事をさいたま市F様邸でおこないました。
お問い合わせいただいたのは、べランドと屋上がデコボコしてもしかしたら今後雨漏れしてしまうんじゃないかと不安になり弊社に連絡したそうです。
今回ご紹介する事例は、注文住宅の木造2階建て、ベランダはFRP防水からの塩ビシート防水工事です。
なぜFRP防水から塩ビシートにしたのか?
大きく分けて2つの理由があります!!
1.価格が安い → 塩ビシート防水はFRP防水の約20%安い!
2.耐用年数が長い → FRP防水は10~12年、塩ビシート防水は10~20年
更に以下にメリット・デメリットを乗せています!
FRP防水防水は基本的にプラスチック素材なので、長期間の紫外線に弱く、劣化してひび割れてしまうことがあります。
そのため、5年に一度のトップコートの塗り替えを怠らないことが重要です。FRPは、伸縮性には優れていません。
木の収縮により、変形量が大きくなってしまう木造の広いベランダでは付いていけず、ひびなどが生じる危険性があります。また、下地が鉄の場合は、FRP防水の施工はできません。
塩化ビニールシートは、ベランダやバルコニーと非常に相性の良い素材で、以下のような利点があります。塩化ビニールは、紫外線や熱に強いため、耐候性に優れており、強い日差しが当たるベランダやベルコに―に非常に適しています。
屋上やルーフバルコニーの床にも多く採用されています。また耐摩耗性もあり、洗濯物を干す際などの歩行にはもちろん、鳥がついばんでしまった場合でも穴が開きにくいという良さがあります。紫外線に強いことから、塩化ビニールシートの上にはトップコートを塗装しないで済むケースが多いです。ただし、あえてトップコートを施工する事例もたくさんあるので、必要性について確認してみると良いでしょう。屋根がないルーフバルコニーなどの場合は、トップコートも塗布してもらったほうが良い可能性があります。
ここでは塩ビシート防水機械的固定工法を選定しましたので、防水性能はもちろんのこと、その他問われる性能としては耐風圧性、断熱性、遮熱性、耐火性・防火性、耐薬品性、ドレインの排水性がありま
す。
その中でも、現場毎の注視しなければならないのが耐風圧性になります。
台風などの暴風が吹く際には、屋根面の防水層には強烈な上向きの力がかかり、この力に耐えるための固定強度が求められます。
防水下地には、コンクリート下地、ALC下地、木下地、金属下地などがありますが、それぞれの厚みも現場毎に違いがありますし、部位ごとに下地が異なることもあります。
ベランダの防水は重要!こんな症状が出たら補修工事を!
築5~15年経過しているかどうかにかかわらず、ベランダやバルコニーの床で以下のような異常を発見したら、補修が必要です。
・表面の色褪せ・
床の表面が荒れている時・色褪せが見られる時は、トップコートの機能が低下してきています。
なるべく早めに塗り替え工事を依頼しましょう。
・塗膜や防水層のひび割れ・剥がれ・ふくれ・
ひび割れや、剥がれた箇所・ふくれた箇所を見つけた際には、表面のトップコートの塗膜だけか、防水層から劣化してしまっているのかを業者に確認してもらいましょう。
めくれた部分や浮き上がった部分がある場合には、トップコートや防水層だけではなく、下地の工事も必要になる可能性が高いです。
・ベランダ・バルコニーに水がたまる・
ベランダに水がたまるのは、排水口(ドレン)にゴミがたまっている/防水効果が切れてしまっている/雨水を自然に流すための勾配がそもそもなかった、といった原因が考えられます。
まずは排水口の掃除をご自身で行い、水が流れるか見てみましょう。
解決しない場合は、業者に現状をチェックしてもらってください。
状況に合わせて、排水口のひどい汚れや劣化がある場合は清掃をしてもらう/防水効果が切れている場合は防水層をリフォーム/勾配がない場合にはモルタルで勾配を作る、といった対応が必要です。
・植物や藻の繁殖・
ベランダ・バルコニーの床を割って、植物が芽を出している場合や、藻が発生している場合も要注意です。
特に雑草の根や茎は、非常に強く頑丈です。成長していく過程で、コンクリートを破壊してしまう恐れがあります。
放置してしまうと、防水層だけでなく、住宅自体を損壊させる危険性もあるため、早急にベランダのリフォームを行って除去しましょう。
・雨漏れ・
ベランダの床の防水性が失われると、水が建物内部へ浸入し、建物を支えている大事な柱や梁、骨組みなどが錆びたり腐食させたりしてしまう危険性があります。
雨漏りは、ベランダ劣化の中で最も緊急性の高い状態です。
早急に業者に依頼し、雨漏りしている箇所をチェックしてもらいましょう。
!ベランダの補修工事が高額になるケース!
長期間放っておくと、防水層のひび割れや雨漏りを引き起こします。
例えば、下地に合板を使用しているベランダでは、合板の接着材不良や、合板の張り合わせ部分の剥がれが原因で、防水層が浮いてしまっていることがあります。
防水層やトップコートだけではなく、下地から作り直さなくてはいけない状態の場合や、雨漏り箇所の修理が必要な際には、工事費用が高額になってしまいます。
塩ビシート防水のデメリットっとして
- ・凹凸のある床面には施工できない
- ・接合部分の施工が難しいので業者選びに注意が必要
- ・寿命が来るとひび割れが起きる
以上の事もあり、塩ビシート防水は平面の床でかつ耐久性重視という場合が最適となります。
防水の種類によってそれぞれメリット・デメリットがありますのでお客様と相談させて頂きながら最適な防水をしましょう!!
工事の流れ、及びポイントについては、次回ご説明・ご報告致します。
雨漏り補修工事、調査はお気軽にご相談下さい。
雨漏り調査修理アマモリトメル
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